型染めユニット『kata kata(カタカタ)』さんに、『倉敷意匠』がデザインを依頼してできた、アホウドリの豆皿です。
モチーフ型に切り抜かれ、更なる個性があらわれました。
印判手とは、「型紙摺り(ステンシルの技法)」や「銅版転写」など印刷による絵付けのことで、明治時代以降に急速に発達した技術です。
この技法は、絵柄にカスレやにじみ、色抜け、色ムラなど多くの欠点が生じやすく、近年では限られた数でしか行われない技術となってしまいました。
しかしながら、うつわ好きの中にはその欠点こそが味わいとも言え、それが魅力と考える人々もいて、倉敷意匠もこの技法でのうつわ作りにこだわりました。
銅版転写による印判手の皿には、手作業から生まれる絵柄のカスレや切れ、にじみ、色抜け、色ムラといった多くの欠点が見られます。
お皿一枚一枚に個体差はありますが、なにかしらのこうした要素は必ず含んでいるとお考えください。
印判手のお皿ならではの、ちょっと不揃いが魅力の器をどうぞお楽しみください。
素材: | 磁器 |
サイズ: | 横10.8 × 縦8 × 高さ1.3cm |
デザイン: | kata kata(カタカタ) |
企画: | 倉敷意匠計画室 |
製造: | 愛知県 |
<倉敷意匠について>
今も手仕事の伝統が残る、岡山県倉敷市を拠点に活動する雑貨メーカー。
代表の田邉真輔氏がシルクプリントを手がける会社を立ち上げたことから始まり、現在では全国の職人さんや作家さんたちと共に身の周りの様々な品の制作をしています。
日用品として日々使われることでより美しく育っていくような、誰かにとってかけがえのないモノを送りだしているブランドです。
<kata kata(カタカタ)について>
松永武さんと高井知絵さんご夫婦による型染めユニット。
ふたりが生み出す染め布は、伝統の技法を守りながらも、そのデザインスタイルにおいて、独自の世界観にあふれています。
布を広げた時に、ものがたりを想像できるような、会話が生まれるデザインを心がけているとおっしゃられるとおり、模様のそれぞれにストーリーが感じられるのです。